suzuya0013’s blog

何気ない日常の記録

ビールやコーヒーが美味しいと感じている人はヤバい!

「仕事終わりのビールが最高なんだよ」と親戚の集まりで叔父が言っていました。

今も昔もビールを飲まないから良さがわかりませんが、コーヒーが美味しいと感じるのと同じものだと考えています。

中学生の頃、コーヒーが飲めるようになり少し大人になれたと感じていました。

でも、最近は美味しいから飲んでいます。苦いのが苦手なのに

 

実はビールやコーヒーなどの苦みを美味しいと感じるのは、極度のストレス状態だからと最新の研究で報告されています。今回はそのメカニズムについて解説していきたいと思います!

 

 


 

苦みとは

人間が味覚で得られる基本情報(甘み、旨み、苦み、塩味,酸味)の一つであり、苦みは毒性のあるものを認識するためのものです。

他の味覚で得られる情報よりも数千倍ほど感じやすくなっています。

 

近年では幼児の誤飲を防ぐために最も苦い化学物質を用いるなどの応用もされています。幼児は苦みに対して敏感であり、毒として認識し本能的に吐き出してしまうのです。しかし、大人になるにつれて、苦みが毒ではないと口にする体験がふえるため、私たちのようにコーヒーやビールが飲めるようになるのです。

 

また、苦みを感じる化合物に対して、約75%の人は苦みを感じるのに対して、約25%の人は何も感じないという研究結果も出ています。

これは、苦みを感知する受容体の構造が遺伝子によって異なるためとわかっています。だから、人によって味の好みが変化するようです。

 

ちなみに、サルやゾウに苦いものを食べさせようとする実験では、拒否反応を示したとされており、人間以外の生物は好んで苦いものを食べないようです。

 

なぜ苦みが美味しいと感じるとヤバいのか

最初に記述したように、苦みを美味しいと感じるのはストレスが関係しています。

人間の味覚は、強いストレスを受けると唾液に特殊なタンパク質を増やし、苦みを感じにくくさせてしまいます。なぜなら、苦みにはストレスを解消する効果があり、より多くの苦みを摂取できるように味覚が仕向けるからです。

 

例をあげると、コーヒーには苦み成分として「カフェイン」が含まれており、疲労感の抑制やストレス解消効果があります。また、ビールの原料である「ホップ」は、ヨーロッパで生薬として鎮痛効果、自律神経の調整などの効果があるとして利用されています。



つまり、ビールやコーヒーが美味しいと感じている人は、極度のストレスにさらされていると考えられます。

 

苦みを摂取した脳の状態

当たり前ですが、幼児はコーヒーなどの苦みを感じると「美味しくない」と言って吐き出してしまいます。この時の脳を調べると毒物を摂取した時と同様の反応を示していました。

では、コーヒーやビールを普段から飲む大人の脳を調べたらどうなるでしょうか?結果は、幼児と同様の反応を示したのです。異常ですよね!

大人の脳は苦いものを美味しいと感じていると同時に、毒物と判断しているのです。



なぜこのような反応が見られるのでしょうか?

これは脳で危険と判断しても、経験上安全だと知っていることから来る矛盾だと考えられています。最初はコーヒーが苦くて嫌いでも、飲んでいくうちに慣れていき美味しいと感じる経験が皆さんにもあったと思います。

 

 

つまり、ストレスを解消するために苦みを欲することがわかりました。

もちろん苦い食べ物にはストレス解消効果が望めますが、食べ物に頼らず早めにストレスを解消することがいいです。おすすめは運動や自然と触れ合うことです。

 

最後に、ストレス社会ではありますが、お互い頑張って生きていきましょう!


 

 追記肉体的な疲労感よりも精神的な疲労感がビールを美味しくすることが分かっています。